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リヒャルト・シュトラウス 歌劇「ばらの騎士」 ウィーン国立歌劇場 2025年10月26日

リヒャルト・シュトラウス 音楽のための三幕の喜劇  ばらの騎士
指揮:フィリップ・ジョルダン
演出:オットー・シェンク
元帥夫人:カミラ・ニールント
オックス男爵:ピーター・ローズ
オクタヴィアン:サマンサ・ハンキー
ゾフィー:カタリナ・コンラディ
ファーニナル:アドリアン・エレート
管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団(コンサートマスタ:ライナー・ホーネック)
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
東京文化会館
2025年10月26日

10月26日は、上野の東京文化会館でウィーン国立歌劇場の「ばらの騎士」。この度の来日公演の千秋楽でした。

開演1時間以上前ですが、ロビーは大勢の人。立派なプログラムを購入し、本日の3階の席(1列3)を確認してゆっくりと開演を待ちました。
自分も含めて少々高揚した雰囲気の観客で、 ホール内は満席。
この日の上演を体験をできたことは、本当に幸せでした
自分の言葉では、言った端から自分の観たもの、聴いたものからかけ離れてしまい、書いては消すことの繰り返し。
もう開き直って、印象を脈略なく書き綴るだけです。

まずは、オーケストラ
大変な難曲でありながら、その難しさを聴き手に全く感じさせることなく、非常に高い水準を1幕冒頭から3幕の終わりまで維持したことに驚愕し、人がこれほど高度な技量を発揮しうるのかと畏怖すら覚えます。

次に、演出
オペラ上演における演出の意義を、登場人物間の関係性とその変化を可視化することによって、ドラマの構造を実体化させることにあるとすれば、シェンクの演出は極点の一つとして燦然と輝く演出だと思います。
古い、新しいという視点でこの演出を語ることは、演出に関する議論としてはいかがなものでしょうか。

もちろん、歌手
繊細でニュアンスに富んだニールントの歌唱による元帥夫人、青年貴族としての凛とした雰囲気と10代後半特有の「青さ」を見事に表現したハンキーのオクタヴィアン、コンラディの唯々諾々を親の言うことに従わない「おきゃん」な育ちの良い町娘としてのゾフィー、3人の女声は本当に素晴らしい。
世評高いローズのオックスは、多くの人がオックスに重ねるイメージそのもののような人物造形に感心しました。
ファーニナル、マリアンネ、ヴァルザッキ、アンニーナもいずれもドラマの中で大切な役割を果たしていました。ヴラヴィ!

そして、指揮者
ジョルダンの導いた音楽は、本当に素晴らしいものでした。
大げさな身振りではなくとも、これだけ音楽に様々な彩りを添えることができる指揮者は稀有な存在だと思います。
1994年の伝説と比較されてしまうとは思うし、その伝説に立ち会った人はその幸せを一生大切にすべきとは思いますが、この日の上演の輝きは間違いなく本物だったと確信しています。

 

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