2024「平和の夕べ」コンサート 2024年8月6日(火) 18:45開演(17:45開場) 広島文化学園HBGホール
マーラー 交響曲第2番「復活」
指揮:クリスティアン・アルミンク
ソプラノ:並河寿美
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
合唱:東京オペラシンガーズ
入魂の演奏。「復活」一曲のみ。
デフォルメを避けつつ、丁寧に造形を重ねて堂々たる音楽を築く。
生演奏につきものの傷は会場で聴いている限りでは気にならず、高い完成度に驚愕。
2年前の平和の夕べでのマーラーの交響曲第3番とは、全く別人のような指揮ぶりに接し、ようやくアルミンクに対する印象を上書きすることができた。
コントラバス首席として髙本さんが入団されてから、低弦の音に力感と瞬発力が増し、オーケストラの音に厚みが加わったように思う。もちろん、ここ数年で広響に加入された池田さん、三上さんの貢献を言うまでもなし。
ご一緒した方も仰っていたが、2楽章のアンダンテ・モデラートの上品な演奏は絶品。3楽章のスケルツォでも、あえて軋みをことさらに強調することなく音楽が形作られていて、こうした演奏のあり様は肯定的に受け止める。
4楽章の原光。藤村さんの深い声が会場に響く。デッドなHBGホールに合わせた歌い方で瞬時に対応されているのだろうか。本当に素晴らしい。
静謐な中で藤村さんの歌唱に耳を傾ける人々の気持ちを逆なでするように携帯電話の着信音が、今年も鳴る。残念の極み。2年前、マーラー3番の4楽章の藤村さんが静かに歌い出す、まさにその瞬間に着信音が鳴った悪夢が、この夜も再び繰り返される。狙ってるの?猛省を求める。
5楽章、合唱の入る瞬間、世界が変わる。何なんだ、この声は。
9月のブルックナーミサ曲第3番の演奏会は、絶対に聴かなければ。
オーケストラ共々に大きなクライマックスを築き、終結。
本日も、ローブラスの安定度は光っていた。チューバの古本さんは、いつもの太く安定した音程。それだけに、ほんの数か所音が外れてしまったのは実に惜しい。ブルックナーといい、マーラーといい、難物だということを実感する。
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