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第31回島根定期演奏会 2024年4月27日(土) 14:00開演 松江市総合文化センター プラバホール

指揮:クリスティアン・アルミンク
チェロ:横坂源
オルガン:室住素子

J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ

ドヴォルザーク(没後120年):序曲「謝肉祭」作品92
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104(B.191)
ヤナーチェク(生誕170年):狂詩曲「タラス・ブーリバ」*

第31回島根定期は、ドヴォルザークの「謝肉祭」とチェロ協奏曲、ヤナーチェクの狂詩曲「タラス・ブーリバ」というチェコ特集。個人的な注目曲は、何と言っても「タラス・ブーリバ」!

2024年プログラムが発表されたときから、個人的には目玉となる演奏会の一つでした。発売日初日に希望の席を押さえて、この日を指折り数えて待っていたコンサート。
様々な指揮者が録音しているものの、演奏頻度は全国的にもそれほど高くないこの曲を、こうして取り上げてくれる広響に深甚なる感謝を。

アルミンクさんの「タラス・ブーリバ」といえば、若かりし頃にヤナーチェク管弦楽団を指揮したヤナーチェクアルバム。
CDでしか聴いたことがなかったアルミンクさんが指揮する「タラス・ブーリバ」を聴くことができるのなら、しかも演奏するオーケストラが広響となれば、我が家から片道3時間の距離もなんのその。

演奏は期待に違わぬ素晴らしさ。ヤナーチェク独特の和声感、リズム感を生で体感できる幸せよ。プラバホールで聴くオルガンは壮麗で、終曲を力強く盛り上げる。
演奏会後、楽屋口でマエストロのヤナーチェクのCDにサインを頂戴し、恐悦至極。ご自身の若かりし姿のジャケットに受けていらっしゃいました。

狂詩曲「タラス・ブーリバ」は19世紀にゴーゴリが著した物語に基づくものですが、その舞台となるのは16~17世紀の現在のウクライナ。ゴーゴリの物語はポーランド・リトアニア王国との関係を踏まえたもの。
当時の地域間の力関係を知り、作品理解の一助とすべく山川出版の世界各国史の「ポーランド・ウクライナ・バルト史」を入手。
ポーランド生まれとされるシマノフスキの生地は現在のウクライナであることも、本書を読めばその歴史的経緯を理解することができる。

演奏の順番は前後するが、横坂さんのチェロは熱を帯びつつも端正な表情が印象的。ドヴォルザークのチェロ協奏曲を演奏会で聴くのは、誰以来だろう。

久しぶりの松江訪問。せっかくの機会なので、大学の同級生M君に案内してもらい、出雲そばを堪能。その後、色々と忙しい中で松江城、宍道湖も連れて行ってもらう。
本当に、ありがとうございました。また、皆で会いましょう。

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