ビビビ・ビ・バップ 奥泉光
フォギーシリーズの完結編、ということでよろしいでしょうか。
近未来を舞台としたフィクションにおいて、音楽というものの境界についてフォギーさんと一緒に考えるスリリングな時間でした。
奥泉光さんの音楽の描写には、文字になった音楽をジャズ、クラシックを問わず聴きたくなってしまう魔力があります。
そんな魔力にかかってしまっても、以前だと我が家のCDラックにない演奏を聴くことはできませんでした。しかし今は、エリック・ドロフィーの「You Don't Know What Love is」が本書に登場したら、APPLE MUSICを検索して直ぐにリスニング。いい時代になったものです。
ただ、いつも言うことですが、圧縮音源を通して聴くことで、ドロフィーの演奏の大切なものが抜け落ちてないと良いのですが。くどくて、すみません。
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