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ピアニストが見たピアニスト(青柳 いづみこ)

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負をさらけ出した人、リヒテル。イリュージョニスト、ミケランジェリ。燃え尽きたスカルボ、フランソワ。本物の音楽を求めて、バルビゼ。貴公子と鬼神の間、ハイドシェック。いずれの章の題も、青柳さんの目(耳)を通じて切り取られた、著名なピアニストの断面が端的で的確に表現されているように思います。

中でも、アルゲリッチ。演奏会の度に、聴衆に「至高の」演奏を届けるべく努力し、聴衆はより高いものを求めるという残酷な世界にあって、一人でステージに向かうピアニストの孤独についての論。
青柳さんの深い洞察、さすがと感銘を受けました。


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