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さよならドビュッシー (監督 利重剛 出演 橋本愛 清塚信也 他)

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中山七里氏の著作「さよならドビュッシー」が映画化されたものの、山口県内での上映はありませんでした。近県では、広島、福岡で上映されていたのですが、どちらも100kmほど。ちょっと、遠いです。
ということで、8月にディスク化されるまで待ちましたが、ようやく鑑賞。橋本さんの演技が光っていました。

映画をご覧になったものの、原作をお読みになっていない方がいらっしゃったら、是非とも一読を強くお勧めいたします。まるで演奏者の隣にいるかのような、生々しい音楽シーン、映画化のために変更せざるを得なかった構成、省略を余儀なくされた重要なエピソード、そして「さよならドビュッシー」と呟くシーンの持つ意味。

岬洋介役の清塚さんは、優れたピアニストだとか。映画の中でピアノを弾いているシーンは当然に「演技」なのですが、演奏を「演技」として見せなければならなかったのは、実は大変なご苦労だったのではないかと、本筋とは全く関係ないことをボンヤリと考えてしまいました。演奏を聴かせるのではなく、「見せる」事は困難な作業だったことでしょう。


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