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2013年8月17日 (土)

近衛秀麿 〜日本のオーケストラを作った男 (大野 芳)

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明治から大正、昭和の日本のオーケストラの世界を引っ張った近衛秀麿。資料に丹念にあたりながら、筆者のフィルタを通して描かれる20世紀初頭。マーラーの演奏史に係る記述については少々引っかかるところもありましたが、興味深く拝読しました。

山田耕筰と近衛秀麿という強い個性の二人が、およそ無といっていい状態からオーケストラを組織して、常打ち興行として成立させる物語り。毀誉褒貶相半ばするお二人のエピソードですから、決っしてお上品とは言い難いものも多数。しかし、音楽に、オーケストラに対する想いの熱量の高さには、頭が下がる思いです。
日本における西洋音楽受容史の貴重な一ページとして近衛秀麿氏の残した足跡の大きさ、深さに改めて感銘を受けました。
NHKとしては取り上げにくい人なのかもしれませんが、歴史の総括としても一度は正面から向き合っていただきたいと切に希望いたします。

さて、その貴重な録音。ベルリンフィルとの「禿げ山の一夜」もいいのですが、やはり、世界初となった新響(NHK交響楽団の前身)とのマーラーの交響曲第4番。
3楽章の終わりの部分がカットされていたり、チューバと思しき音(もちろん、楽譜にはありません)が聴こえたりと、現在では考えられない録音ですが、まずは「音」が残っている事を感謝しなければ。
楽譜を忠実に音響に変換しようとする誠実な姿勢に、心打たれます。現在のオーケストラの演奏技術の水準とは比べるべくもありませんが、それは別のお話し。


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