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備忘録

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5月になると、自転車ロードレースのステージレースが本格化。5月のジロ・デ・イタリアにはじまり、ドーフィネ、スイスときて、6月下旬には例年よりも早く、ツール・ド・フランスが開幕。寝不足気味で、日記も書かずに寝てしまう毎日ですが、読んだ本の備忘録を。

いつもは読まない分野を、新書で2冊。
「反ポピュリズム論」(渡辺恒雄)は、このタイミングで読んでおかないと、二度と読む事はないかもと思い手にとりました。
著者の主張の是非はともかく、実に読みやすい本でした。論の展開の仕方、言葉選び、センテンスの区切り、さすが大新聞の「主筆」でいらっしゃる(褒めています)。
ただ、疑問符を付けざるを得ない箇所も。ある新聞の連載記事が非論理的であると批判されていましたが、ある一部だけを切り取ってその問題を指摘するのはかえって説得力を失ってしまったのではないでしょうか。もっとも、ご本人は重々承知の上での記述だったとは思いますが。

「ふしぎなキリスト教」(橋爪大三郎、大澤真幸)では、普段の僕の生活からは遠い世界の話しを、いつもながらの「橋爪節」で、実に明快に解き明かしてくれました。
近代化が欧米化と同義であった時代を振り返るためには、キリスト教が世界に与えたものは何だったのか。勉強になりました。
もっとも、本書はあくまでも手がかり、足がかり。これだけで「全て」を理解した気になっては、大変危険なことです。


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