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恵比寿へ

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7日の所用を終えた後に時間ができたので、恵比須の東京都写真美術館へ。
東京にはこうした施設が集中しているので、時間があればギャラリーを含めてゆっくりと観て回りたいのですが、そうはいきません。贅沢は言わず、今日はここだけで我慢。

この日は、操上和美(くりがみ かずみ)氏の「時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間」、「機械の眼 カメラとレンズ(平成24年度コレクション展)」、「写真新世紀 東京展2012」を鑑賞。

操上氏の作品展では、暴力的なまでの力と、不思議な静謐さ。一度目は作家の眼について行けないものの、二度、三度と観ていると、操上氏がレンズから覗く世界が見えてくるようで、興味深い体験でした。
写真を撮った瞬間から、フィルムに記録された像や、撮像素子からの電子データは過去のものである以上、ノスタルジーに引き寄せられるのは写真の宿命なのかもしれません。しかし、そのベクトルは観ている人との関係性によるものであり、回顧の対象だけでは終わらない、終えたくないといった操上氏の想いが伝わるようです。

そして、コレクション展「機械の眼 カメラとレンズ」。図録では伝わらないオリジナルプリントの質感、そして体系的な展示。写真の教科書として、ショップで当コレクション展の図録を購入しました。

「写真新世紀 東京展2012」は、新人登竜門の一つ。意表を突く技法、視点に感心しながらも、正攻法で写真を撮っていた方の写真が最も印象的でした。



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