ヴンダーリッヒの新譜
歌手としての名声を確たるものとしていた、ドイツの若きテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリッヒ。音楽の神の祝福を受け、これから真昼の輝きを一身に浴びようとしていた若者が、唐突に、1966年に人生の終わりを迎えることを、彼自身を含め、誰が予想したことでしょう。
彼の最後のリサイタル(1966年)の録音テープが見つかり、このたびグラムフォンレーベルでCDが発売されることとなりました。
このリサイタルの録音は既に市販されていて、もちろん我が家のラックにも収まっていますが、このたび発見されたテープはマスターテープに近い良好な状態とのこと。彼の伸びやかで輝かしく、細やかで繊細な彼の歌声が、よりよい音質で記録されているはずです。
こうして音質が改善されたCDが発売されたら、同じCDを持っていても、買いたくなるのが人情というもの。フリッツ・ヴンダーリッヒ協会日本総支局山口県支部周南地区長(もちろん、この団体は架空ですので、為念)としては、発表当日に発注したことは、言うまでもありません。
(本物のFritz Wunderlich Gesellschaftは、こちらです。http://www.fritz-wunderlich-ges.com/)
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