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2012年5月28日 (月)

ご冥福をお祈りいたします

P5278755
PEN E-P1 M.ZUIKO17mm


音楽評論家の吉田秀和氏が5月22日に亡くなられたとのことでした。享年、98歳。謹んで、故人のご冥福をお祈り申し上げます。

多くの譜例に基づき、楽曲を細やかに、時に大胆に掘り下げていくことで、作曲家がその音符に込めた意味を解き明かし、演奏者がそれにどう応えているのかを読み解くスタイル。そして、吉田氏の鋭敏なセンスと数多の経験というフィルタを通して、西洋にルーツを持つ古典音楽から発展した「クラシック」音楽の魅力の源泉を解き明かし、今に生きる我々がこれらの音楽を聴く意味を問い続けてこられました。


新聞でその訃報に接した28日は、下関での仕事でした。車で移動するので、いつも車中では何かのCDを聴いているのですが、この日はモーツァルトの「フィガロの結婚」を選びました。「コジ・ファン・トゥッテ」ではなく、「ドン・ジョヴァンニ」でもなく。
モーツァルト、なかでも「フィガロ」は吉田氏が愛好した作品の一つ。「レクイエム」を聴いて死の厳粛さに思いを致すよりも、吉田氏が教えてくれた音楽の喜びに触れたいと思いました。いいえ、レクイエムを聴き始めましたが、聴き続けるのが辛くなったのでフィガロにしたというのが、正直なところです。

フィガロ、スザンナ、伯爵夫人、伯爵、そしてケルビーノの、悩み、喜び、苦しみ、笑い、そうした様々な感情が車内(音楽を聴く環境としては最悪ですが・・・)に満ち、「音楽っていいものでしょう」と吉田氏から話しかけられているようでした。ええ、僕にとって、音楽はかけがえのないものです。その音楽を僕に紹介してくださった吉田さん、本当にありがとうございました。


随分と感傷的な書きぶりに、読み直してみると恥ずかしさを覚えます。もう少し日がたてば違う文章になるとは思いますが、吉田氏の訃報に接した際の心境の記録として、この日記を残しておきたいと思います。


(追記)
NHKのホームページを確認すると、6月2日(6月1日金曜深夜)にEテレで吉田氏を偲ぶ番組を放送し、「名曲のたのしみ」は収録済みの音源を放送するとのことでした。
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/050/121669.html


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コメント


クラシック超ビギナーの私にとって吉田秀和氏の著書はせんだってのマーラーのごとく高い高いハードルで 
書店で手にとるも(新潮文庫は廃刊になっていますが ちくま文庫でみかけます)そっと元にもどしていましたが、

「名曲300選」の中の吉田氏の文(天野祐吉氏が紹介)を読み 感銘

音楽性という言葉の意味がほんのすこしわかったような,,,


マリオ様のブログの記事 その音楽性にあふれています。

NHKの放送楽しみです。

吉田氏の音楽評論の核心の一つを掬い取って、「ほら、こちらですよ」とそっと読者に差し出す天野氏は、さすがですね。
ちくま文庫から少しずつ吉田氏の著作が発行されているので、未読の本を手に取ってみたいと思います。

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