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2012年4月12日 (木)

ベルク ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲(Vn:I.ファウスト Cond:C.アッバード モーツァルト管弦楽団)

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発売当初、予定よりも入荷が遅れ、他に一緒に頼んでいたCDが早く聴きたかったのでキャンセルしたCD。イザベル・ファウストのヴァイオリンとアッバードの組み合わせが聴きたくて、再度注文。ようやく、届きました。

ベルクのヴァイオリン協奏曲。ビブラートが少なく、弱音部の緊張感が際立つファウストのヴァイオリン。不意に耳元で囁かれ、思わぬ言葉にドキリとさせられた時のように感じる瞬間も。
精緻で澄んだ響きのモーツァルト管弦楽団で、ベルクの美しさを強く感じさせてくれるアッバードの指揮。シェーンベルクともヴェーベルンとも違う、ベルクの透明な官能性が際立っていたように思います。やはり、アッバードの新ウィーン楽派は、いいです。

消えゆくようにベルクが終わり、ティンパニがDの音を静かに刻み始めると、ベートーヴェン。明るいニ長調の響きが、先ほどまでの緊張感から解放してくれます。細かく丁寧なフレージングを行うアッバードとモーツァルト管弦楽団、しなやかな強さと繊細さを同胞するファウストのヴァイオリン。全楽章が聴きものですが、個人的には2楽章が白眉かも。
カデンツァは、ベートーヴェンがこの曲をピアノ協奏曲に編曲したときのカデンツァをベースにするという、少々珍しいもの。細かいところは違うものの、クレーメルやテツラフも、ピアノ協奏曲編曲版のカデンツァでした。

汲めども尽きせぬ魅力をたたえた2つの曲から、新しい面を見せてくれたファウスト、アッバードとモーツァルト管弦楽団の演奏。大切な演奏が、また一つ増えました。

蛇足
建築家のグロピウスとアルマの間に生まれ、夭逝したマノンという少女のプロフィールがジャケットに用いられています。ベルクのヴァイオリン協奏曲は「ある天使の思い出に」と彼女に捧げられたものなので、なるほど。
そしてパッケージを開けてみてもCDは見えず、何か言いたげなベルクがマノンの後ろ姿を見つめています。視線は同じ方向ではあるものの、(それゆえ)永遠に交わることはない。
さらに開くと、ようやく見えたCDを挟んで、厳めしい表情のベートーヴェンがマノンとは正反対の方向を向いている。ハルモニア・ムンディ、なかなか。

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