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2012年4月 8日 (日)

アドルノ 「マーラー 音楽観相学」  訳 龍村あや子

FH000016.JPG
LeitzMinolta CL SWH 15mm

アドルノを「亜ドルの」と変換するMicrosoft IMEって・・・。しっかり勉強しないと、大人になったら苦労しますよ。

さて、昨年11月に読んだ、アドルノの「マーラー」。なかなか歯ごたえのある本でした。容易に読み通すなんて、とても、とても。Microsoft IMEを叱る前に、自らの学のなさを恥じなければ。

アドルノは楽譜をテクストとして、そこから読み取られるものをもとに、分析し、マーラーの音楽の意味を見出していくという手法をとっているのですが、その縦横に織り込まれた論理を理解するというのは、なかなか骨の折れる作業でした。
音楽史的にヴァーグナーと対置させ、ウィーン古典派から続く主題労作を承継しつつも、それを軽々と越えてしまっているところに、マーラーの魅力の源泉があるということ。マーラーの音楽が情緒的な言葉に回収されて終わることなく、慎重に、精緻に思考が展開されていきます。
マーラーの音楽の中を飛び回るアドルノの後を、本書の中でカギとなる言葉とフレーズを頭の片隅にひっかけて、息を切らせて追いかけるのがやっと。僕の貧困なCPUとメモリでは、一度の読書で理解できるような代物ではありませんでした。やれやれ。

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