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ベルグルンド氏逝去

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パーヴォ・ベルグルンドが、2012年1月25日に亡くなったとのことでした。
今年に入って、ワイセンベルク、レオンハルトと立て続けに訃報に接していましたが、こうまで続くと・・・。
故人の御霊安らかならんことを、心より祈念申し上げます。

シベリウスの交響曲の全曲録音を3度行った指揮者は、今のところベルグルンドだけ。僕が持っているものは、ヘルシンキフィルを指揮した2度目の録音ですが、中でも印象的なのは1番と6番がカップリングされた1枚。ヘルシンキフィルの余分な色艶がない素朴な美しい音で奏でられるシベリウスを聴いて、2番以外の交響曲にも耳を向けるきっかけとなりました。冷涼で厳しくも、美しい北欧の風景を想起させる音楽、そして演奏。

19世紀後半に生まれた、シベリウス。ロマン派後期から近代の作曲家として、R.シュトラウスやマーラーと、世代的に重なります。しかし、シュトラウスのような豊麗豪華な響きはなく、マーラーのように千変万化、重層化した音楽世界を繰り広げるわけではない、作曲家が感じたものを丹念に音にした楽曲。今は、こうした音楽に心ひかれる時間が増えました。年を重ねると、聴く音楽も随分と変わるものです。

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