コジ・ファン・トゥッテ
日曜日、事務所で一人で仕事をしているときの慰みは、NHK-FMです。
13日の午後のプログラムは、ムーティの指揮でウィーン国立歌劇場でのライブ録音でしたので、これを聞き逃す手はありません。
ムーティは「コジ・ファン・トゥッテ」がお好きなようで、以前から録画・録音していますし、ライブ録音も過去には何度か放送されたかと思います。
僕が聴いたのは10年以上前の演奏ですが、引き締まったリズム、颯爽としたテンポ感が印象的な演奏でした。
ところがこの度の演奏では、何と落ち着いた演奏!
このオペラの聴き所の重唱の美しさが引き立ちます。
以前は、幾分セカセカとしたところがなきにしも非ずでしたが、この演奏もそういった演奏を予想していたからか、ゆったりとした感じが意外でした。
ラジオで聴いてこの美しさですから、ライブではまさに「天上的な美しさ」なのでしょう。
今のムーティだったら、モーツァルトは非常に面白そうです。
ところで、ムーティとウィーン国立歌劇場といえばこの10月に東京文化会館で「コジ・ファン・トゥッテ」のステージがあります。
ちょっといい席で観ようと思ったら、50,000円から60,000円!
チケット代が非常に高いと言われているザルツブルク音楽祭でも、今年のムーティの「魔笛」は290ドル程度ですから、東京公演の何と高いこと。
ウィーンからの引越公演ともなれば、僕の想像もつかない様々なコストがかかっているのでしょうけど、それにしても・・・。
東京で3公演聴くのであれば、山口からだと飛行機代、宿泊費等も相当なものになるので、ザルツブルクに行って音楽祭と観光を楽しむのも、案外と悪くない選択かもしれません。
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コメント
こんにちは。
「魔笛」が山口で上演されないかな~って思ってます。。
夜の女王の歌を生で聴きたいのです。
あと「パパパ」もね!
ザルツブルグ、ひとっ飛びしたいですね!
投稿: cherubino | 2008年7月15日 (火) 11時59分
>cherubinoさん
ようこそお越しくださいました。
これからも、よろしくお願いいたします。
cherubinoさんとおっしゃるくらいですから、オペラ、お好きなのでしょうね。
僕も、山口でオペラがあれば観に行きたいと思いますが、なかなか機会に恵まれないのが残念です。
魔笛は、ムーティの指揮ではありませんが、一度だけザルツブルクで観ました。
夜の女王のアリアで最高音に向かっていくときは、やはりドキドキしました。
投稿: Ciclistamario | 2008年7月15日 (火) 12時57分
私はAV機器には興味がありますが音楽には実は殆ど興味が無い(レコーディングが良いと評価されているクラッシックのCDは数枚かありますが。。。)のでオペラのことはよくわかりませんがチケット5〜6万というのは驚きですね。家族で見に行く事を考えると前回のレンズが買えてしまうのではないですか?ラテン語系の言語はある程度わかるのでタイトルだけ見るとあちらのAVタイトルの宣伝文句に書いてありそうな感じですがまさかオペラの内容はその手のものではないですよね?
投稿: 習い事は高くつく | 2008年7月15日 (火) 19時34分
ザルツブルグで本場のオペラが聞けたら素敵ですね☆
「魔笛」の夜の女王のアリア(でしたっけ?)の
真似が好きで、妹と二人でやっていたら
普段ほとんど言葉を発さない祖父が
「せわしい」と言ったので、可笑しかったです。
投稿: うえねっと | 2008年7月16日 (水) 14時25分
>習い事は高くつくさん
海外から舞台装置を運んでくるとなれば、かなり大掛かりなことらしいのでかなりコストはかかっているとのことです。
海外に観に行くことを考えたら安いものかもしれませんが、それにしても6万円は・・・。
「così fan tutte」はモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」の歌詞の台詞で、「Così fan tutte」の劇中で登場人物が語る台詞でもあります。
男女の心の移ろいやすさを、若い男女に老人が教え諭すという場面で語られるものです。
ということで、鑑賞にあたっての年齢指定のあるオペラではありませんが、この題名を日本語にするとそういった内容を連想させますね(^ ^;)。
投稿: Ciclistamario | 2008年7月16日 (水) 18時33分
>うえねっとさん
あのアリアの真似ができるなんて!
うえねっとさん(姉妹)は、なんと多彩な才能の持ち主なんでしょう!
それにしても、お二人の様子とそれを苦々しく思うお祖父さんのお気持ちを想像すると、「せわしい」の一言はツボでした。
PCの前で笑いをかみ殺すのに一苦労・・・(^ ^)。
投稿: Ciclistamario | 2008年7月16日 (水) 18時39分