Addio , Pavarotti !
パヴァロッティが亡くなったことを聞いてから、およそ1週間たちました。
近年のその声には最盛期の輝きはないことは十分承知していましたが、大きなイベントのたびにステージに登場して歌うその姿には、往年の大歌手ならではの存在感がありました。
彼の元気な姿を目にすることができないのは、本当に寂しいものです。
彼のヴェルディ、プッチーニが素晴らしいのはもちろんでしょうけれど、彼の魅力を最も伝えてくれるジャンルはやはりベルカントオペラだったのでしょう。
大学に入って聴いたパヴァロティのドニゼッティは、オペラの醍醐味の一つを僕に教えてくれました。
70年代のDECCAへの録音は、評論家の皆さんからの評価が低いサザーランドとの共演でしたが、僕にはパヴァロッティの明るい声質とサザーランドの響きのよい声は、よく合っていたように思いました。
クラウスの品のある歌もベルカントオペラの魅力に花を添えますが、パヴァロッティの伸びのある高音は僕にとっては麻薬的(一度知ったら止められないという程度の意味です)な魅力です。
Addio,Pavarotti !
http://www.lucianopavarotti.it/
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