ドクターイエロー

JR東海が運用しているドクターイエローが、2025年1月29日の検測を最後に引退したニュースが報じられていました。
その日は見送ることはできなかったものの、直近では1月19日 11時27分頃に新大阪から386キロポスト付近の山口県周南市遠石地区で上り車両を見送りました。

我が家で一番ドクターイエローを見たのは、娘かも。
娘がお世話になった保育園からは新幹線高架がよく見えたので、「今日もドクターイエローを見たよ」と黄色い新幹線は随分と見慣れた光景のようでした。

JR西日本の運用は2027年まで続くとのことですが、N700S J15に完全に代替されるまで残された期間は少なくなりました。また出会える機会を楽しみにしています。

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秋山和慶先生を悼む

1月26日に秋山和慶先生がお亡くなりになったと、27日に所属事務所から発表されました。享年84歳。
あまりの突然のことに、言葉が見つかりません。

2025年1月1日に自宅で転倒し、重度の頚椎損傷を負って入院したとの報に接したものの、2024年5月に鎖骨骨折されたときと同様に直ぐに回復されるものと信じていました。
ところが、23日に突然の引退表明。呆然として言葉もありませんでしたが、先ずは先生のご回復を心より願っていました。
引退を表明したものの、すっかり元気になったら「もう一度指揮します」と仰るのではとも……。

広島交響楽団との演奏では、特にモーツァルトの演奏の印象が強く残っています。
先生の微笑みそのままの優しい音楽。2024年12月に発売されたハイドンとモーツァルトの交響曲選集を聴いていると、あらゆるフレーズに豊かなニュアンスが溢れていて、音楽を聴く喜びにひたり、本当に幸せな気持ちになります。

あちらでは、斉藤先生、小澤さんとゆっくり音楽談義をなさっていることでしょう。そうそう、ドヴォルザークと「鉄」の話しも、楽しみですね。
どうぞ、ごゆっくりお休み下さい。

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共通テスト

2025年は1月18日、19日が大学入学共通テストの日。
受験生の皆さんは、どうぞ万全の状態で試験に臨むことができますように。
家族、保護者は、見守り、ただただ手を合わせて祈ることしかできません。
皆さんのご健闘を、心より祈念いたします。

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演奏会評

WEB上のコンサート評を、あちらこちらで拝読しています。なかでも、東条碩夫氏のコンサート日記は、大変興味深く拝見しています。
他にも、note等で演奏会表を書いていらっしゃる方も多く、それぞれの経験、視点からの音楽評は非常に興味深いです。
そして、音楽の友の演奏会レビュー。演奏会の数カ月後となりますが、こうした時差も一興。

音楽の友2025年2月号、自分が大変面白く聴いた演奏と同じプログラムが「幾分冗長気味」と評されていました。はて、あの美しいベートーヴェンに心躍らなかったのだろうかと心配したり、いやいや自分が聴いたのは会場も開催日も別なので、自分が運良く素晴らしい演奏に巡り会えたのだろうと、幸運に感謝したり。

11月27日の広島交響楽団第446回定期の評がなかったのは、ちょっと残念でした。
あのマルティヌーがどのように評されるのか、拝見してみたかったです。

2024年コンサートベスト10という企画がありました。
自分が聴いたコンサートが素晴らしいコンサートとして挙げられていると、あの時の感情を共有しているような心持ちになり、なんだか嬉しい。
井上さんのショスタコーヴィチ13番、もちろん多くの人が挙げられていました。大変素晴らしい演奏でしたから、そうなりますよね。
広島交響楽団のシン・ディスカバリー・シリーズ「ふたりのヴォルフガング」は、いずれも素晴らしいコンサートでした。その中でも、コルンゴルトの「左手のためのピアノ協奏曲」は出色でしたので、こうして記事で取り上げられるのは本当に嬉しい限り。もっと多くの人に聴いて頂ければと、切に願います。

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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も、気が向いたタイミングで少しずつ書くことができればと思います。

新年最初の投稿は、今気になっている作曲家の一人、マルティヌー。

マルティヌーは多くの作品を残しているものの、日本で演奏される機会は少ないように思います。交響曲はビエロフラーヴェクが1970年代から演奏していますが、その後はフルシャの登場を待たなければならなかったようです。
そんななか、2022年に広島の地でマルティヌーの交響曲を1番から4番まで演奏したことは快挙だったと、改めて実感しています。
マルティヌーが演奏されたシン・ディスカバリーシリーズでは、マルティヌー以外にドヴォルザーク、ジョン・ウィリアムズの作品も一緒に演奏されるという、下野さんらしさに溢れた素晴らしいプログラム。チューバ協奏曲をはじめとするジョン・ウィリアムズの協奏曲は、彼を映画音楽を通じてでしか知らない自分にとっては非常に興味深いものでした。

閑話休題、マルティヌーのお話しでした。

そのマルティヌーですが、まとまった書籍は日本では出版されていないという驚きの状況!国会図書館で検索してみても、一部の作品の解説記事のみ。論文があるかとも思いましたが、それもなし。
どうにかならないかとWEB内を逍遥していたら国際マルティヌー協会日本支部に行き着き、おずおずと入会についてお尋ねしたところ快諾のお返事!心から御礼を申し上げます。
後日、マルティヌーに関する日本語パンフレットをお送りいただきましたが、実に興味深いものでした。マルティヌーの生涯、作品解説が多くの写真とともに記載されていて、コンパクトながらも大変充実した内容。このパンフレットをガイドブックとして、マルティヌーの森の探索を続けたいと思います。

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2024年のコンサートを振り返って

2024年は、海外オケやオペラの公演に行くことはありませんでした。残念至極ですが、諸般の事情からやむを得ません。
今年に聴いたコンサートはいずれも素晴らしいものばかりでした。特に印象に残ったコンサートは、下記のとおりです(順不同)

大阪フィルハーモニー交響楽団、E.インバル、マーラー:交響曲第10番(フェスティバルホール)
非常に見通しがよい演奏。都響がインバルでマーラーのチクルスを始めるとのことですが、マエストロがこれだけお元気だったら大丈夫でしょう。

大阪フィルハーモニー交響楽団、井上道義、ティホミーロフ、オルフェイ・ドレンガル、ショスタコーヴィチ:交響曲第13番他(フェスティバルホール)
歴史的名演。音楽の作りはあくまでも緻密、丁寧で、荒っぽいところは皆無。それでいて、鬼気迫る迫力を備えた稀有な演奏。独唱、合唱も素晴らしい。CD化されるのはN響との録音だとは思いますが、大フィルの演奏もCD化されることを切望。

日本フィルハーモニー交響楽団、A.リープライヒ、辻彩奈、三善晃:魁響の譜、シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番、シューマン:交響曲第3番(サントリーホール)
シマノフスキが絶美。オケ、ソロともに本当に素晴らしかった。この録音が世に出ないのは、罪ではないか。テレビマンユニオンで、再度視聴できるようにしてもらえませんでしょうか。
シューマンも、生気に溢れた名演。リープライヒ、辻彩奈という素晴らしい音楽家に出会えたことに心から感謝する。

東京都交響楽団、大野和士、ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(新国立劇場)
直前での歌手の交代はあったものの、大変素晴らしい公演。演出も簡素でありながら実に美しく、ワーグナーの世界を満喫。
藤村さんのブランゲーネ、最高でした。

京都市交響楽団、鈴木雅明、ジョシュア・ブラウン、モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲、ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザーク:交響曲第6番(リーデンローズ)
ジョシュア・ブラウンのヴァイオリンに圧倒される。なんという美しさ。ベートーヴェンの協奏曲をこれだけ聴かせてくれるヴァイオリニストに出会ったことがない。
ドヴォルザークは熱気あふれる演奏。初めての6番の実演で、これほどまでに素晴らしい演奏に接することができるとは。
鈴木雅明さんの指揮は明確で、声部の扱いが実に巧み。

上記以外で、大いに感銘を受けたコンサートも多数(順不同)。
京響・沖澤:フレンチプログラム(リーデンローズ)
広響・下野:ブルックナー8番(HBGホール)
群響・飯森:ブルックナー9番(サントリーホール)
広響・アルミンク:アルプス交響曲(HBGホール、リーデンローズ)
広響・アルミンク:タラス・ブーリバ(プラバホール)
広響・アルミンク・アルゲリッチ:プロコフィエフPf協3(HBGホール)
広響・沼尻・安保・三界:ブルッフ二重協奏曲(フェニックスホール)
京響・井上・クニャーゼフ:ショスタコーヴィチ2番、チェロ協奏曲1番、2番(リーデンローズ)
広響・ヴェンディッティ ・服部:ショスタコーヴィチヴァイオリン協奏曲2番(HBGホール)
広響・アルミンク:マーラー2番(HBGホール)
広響・メルクル:ブルックナー9番(HBGホール)
広響・アルミンク・五十嵐:コルンゴルト左手協奏曲(アステールプラザ)
広響・アルミンク:マルティヌー6番(HBGホール)
ひろしまオペラルネサンス:プッチーニ「修道女アンジェリカ」、「ジャンニ・スキッキ」(アステールプラザ)

素晴らしい演奏を届けてくださったマエストロ、オーケストラ、ソリスト、合唱、そして演奏会の実現に奔走なさった事務局の皆様方に深甚なる感謝を。

みなさまにとって、2025年が素晴らしい年となりますように。

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第446回定期演奏会 2024年11月27日(水) 広島文化学園HBGホール

第446回定期演奏会 2024年11月27日(水) 広島文化学園HBGホール 18:45開演

指揮:クリスティアン・アルミンク
ピアノ:ゲルハルト・オピッツ
広島交響楽団

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83
マルティヌー:交響曲第6番 H.343「交響的幻想曲」


11月27日の広島交響楽団第446回定期演奏会、マルティヌーの名演に心奪われました。
リハーサルでマエストロが指摘していたPiu Allegroからのリズミックな箇所と、Poco Menoからの柔らかな音色の対比は素晴らしかった。
1楽章の北田さんのヴァイオリン・ソロ、完璧でした。最大限の賛辞を心から捧げます。

2楽章、ヴィオラの主題から始まりチェロが絡んだ後2ndヴァイオリンとヴィオラが内声を、1stヴァイオリンとチェロが一緒にメロディーを奏で、曲の進行とともに別のメロディーに分離していく箇所は本当に美しく、鳥肌もの。マエストロが設定した落ち着いたテンポだと、美しさが際立ちます。
トロンボーンのコラール後にpで奏でる弦のリズムも明確で、実に素晴らしかった!
アインザッツを揃えにくい箇所が頻発するので、1楽章からマエストロはそれはそれは丁寧に合図を出していました。それだけに、2楽章の某パートの飛び出しが本当に惜しかったです。本当に、些末なことですが・・・。
言い換えれば、それ以外はパーフェクト(だったと思います)。

3楽章冒頭トゥッティのコントラバスの絶妙の間合い、オケのサウンドは最高。チェロに始まる叙情的な旋律の美しさ!Poco vivo前でコントラバスがfで楔のように打ち込む力強い響き、素晴らしかったです。
ヴィオラ、チェロの大活躍は言うまでもなく、2ndヴァイオリンの内声の動きも明瞭で素晴らしかった。コントラバスも太い音でがっちりとオケを支えていて、最高でした。

フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの見せ場多数で、いずれもブラヴォー。特にファゴットのソロは本当に素晴らしかったです。ブラヴィッシモ!
トランペット、ホルンは全体のサウンドに調和しながらも、アクセントとなる箇所はきっちりと決めていて全体が引き締まりました。トロンボーンのコラールの美しさ、チューバの安定感も素晴らしかったです。
マエストロの明確な棒に応え、いずれのパートも誠意を込めて演奏している様が会場に伝わってきました。
ハンガリー舞曲1番をアンコールで演奏したからか、パートごとの立礼がなかったのは少々残念でしたが、皆さん本当に素晴らしかったです。

初演者ミュンシュとボストン響の鮮烈(強烈?)な演奏は一つの極点でしょうが、多様な演奏スタイルを許容する名曲だと改めて実感。
洗練と熱気を同居させつつ粗野な響きにならないスタイルは、マエストロ・アルミンクの素晴らしさだと思いました。
4月の「タラス・ブーリバ」も素晴らしかったですし、ヤナーチェク、マルティヌーに対するマエストロの強い思いを感じました。
マエストロ在任中に、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画、オラトリオ「ギルガメッシュ」などを是非とも聴いてみたいです!

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シン・ディスカバリー・シリーズ 《ふたりのヴォルフガング Mozart & Korngold》 第3回

シン・ディスカバリー・シリーズ 《ふたりのヴォルフガング Mozart & Korngold》 第3回
2024年11月22日(金) 18:45開演 JMSアステールプラザ大ホール

指揮:クリスティアン・アルミンク
ピアノ:五十嵐薫子
広島交響楽団

コルンゴルト:交響組曲「ロビンフッドの冒険」
コルンゴルト:左手のためのピアノ協奏曲嬰ハ調作品17
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543


広響の今回のディスカバリーシリーズ、出演予定だった萩原麻未さんの体調不良によりキャンセルなさりました。これからの日々、どうぞお健やかにお過ごしください。
そして、急遽の出演をお引き受けになった五十嵐薫子さんに心からの敬意を捧げます。

「ロビンフッドの冒険」はコルンゴルトの面目躍如の佳曲。
オーケストレーションは手が込んでいながらも、一聴して分かりやすく華やかな曲に仕上げる技は、さすがコルンゴルト。
TpとHr、ブラボー!今日のメンバー表を確認すると、都響の岸上さん。
Tpは我らが金井さん。素晴らしい!

今日のマエストロの解説、実は今夜の白眉ではないでしょうか。
アンシュルス直前のウィーンを離れるきっかけとなったのが、今日の一曲目の「ロビンフッドの冒険」作曲に繋がるのエピソード。感慨深いものがありました。
次回のコンサートでのマエストロの解説も、楽しみにしています。

個人的な今夜のメインは、左手のためのピアノ協奏曲。
冒頭から複雑なリズムを正確に決めてくるピアノに脱帽です。オケとの複雑な絡みもパーフェクト。微細な楽器の使い方を目の当たりにして、なる程と納得する箇所多数。マエストロをして「選曲を後悔した」と言わしめた理由が分かりました。これは難曲です。
話しはそれますが、ヴィトゲンシュタインはラヴェルの「左手」を勝手に改編して弾いたり、プロコフィエフの4番を弾かなかったのはテクニックに難があったからと言われたりすることがありますが、この曲は気に入って弾いていたようなので、単なる「技術不足」という訳ではないのかも。余談でした。
「左手」、調を揺蕩うように推移する中間部での短いカデンツァが絶美。
コーダから畳み掛けるように終結する箇所でのオーケストラとの掛け合い、もっと響きの良いホールで聴きたかった!!
この難曲を見事に弾き切った五十嵐さんと、全力で協演した広響、マエストロに心からの拍手喝采を!!

休憩を挟んで、モーツァルトK.543。
10型。2分の2を意識したアダージョの序奏の後のホルンの素晴らしいアンサンブルに耳を惹かれます。やはりホルンが上手いとこの曲は映えますね。
微妙なニュアンスに富んだ演奏、全てのパートにブラヴォーを。

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2024.11.17(日) オーケストラ福山定期第4回 (福山リーデンローズ大ホール)

2024年11月17日(日) 16時00分開演 福山リーデンローズ大ホール

鈴木 雅明(指揮)
ジョシュア・ブラウン(ヴァイオリン)※
京都市交響楽団(管弦楽)

モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61※
ドヴォルザーク:交響曲第6番ニ長調Op.60

 

オーケストラ福山定期第4回、今日も京響は実に素晴らしかった!

ドン・ジョヴァンニでは引き締まった響きが好印象。

ベートーヴェンのVn協奏曲は、表情豊かなジョシュア・ブラウンの独奏が最高でした。
ソット・ヴォーチェのニュアンスに痺れます。ベートーヴェンの長調の素晴らしさを心から堪能。
ソロに寄り添うオケも素晴らしい。ホルン、ブラヴォー!
僕らの世代だとジョシュアといえばベルでしたが、新しい世代のブラウンの素晴らしさを銘記。今夜はこの協奏曲を聴けただけでも大満足と、前半終了。

休憩後のドヴォルザーク6番は、何と生命力溢れる名演!京響と鈴木先生の紡ぎ出す音楽に圧倒されっぱなし。こちらもホルン隊、ブラヴィー!
鈴木先生の指揮はフレーズの処理が実に明確で、多声部を実に魅力的に聴かせてくれます。これはバッハの演奏で磨き上げたものなのでしょうか。
6番の実演は初めてでしたが、こんな素晴らしい演奏に接する事ができ、本当に幸せ。

ホールの美しい響きも、今日の演奏の立役者の一人なんでしょうね。広島市に連れて帰りたい。

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2024.11.03 音楽の花束 広島交響楽団 (広島国際会議場大ホール)

2024年11月3日(日・祝)  広島国際会議場フェニックスホール 15:00開演

指揮:徳永二男
ヴァイオリン:前田妃奈*
ハープ:早川りさこ*
ナビゲーター:假屋崎省吾

ベートーヴェン:「コリオラン」序曲作品62
ブルッフ:スコットランド幻想曲作品46*
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」

 

2022年に関西フィルとのブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いて前田妃奈さんのヴァイオリンに魅了され、本日の演奏会で前田さんの演奏を聴くことができることを楽しみにしていました。
ブラームスの時は骨太で力強い表現が印象的でしたが、今日のスコットランド幻想曲では細やかなニュアンスに満ちたヴァイオリンが実に素晴らしかった。

ベートーヴェンでは、コントラバスの厚い音がオーケストラ全体のサウンドを支え、大変充実した響きに感銘を受けました。
最近は歴史的知識に基づく演奏に接する機会が多い「運命」ですが、本日の演奏のようなモダンな演奏もやはりいいものだと改めて実感しました。
徳永先生のヴァイオリン独奏をアンコールで聴くことができ、幸せなひとときを過ごすことができました。

ブルッフの協奏曲をプログラムに据え、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの有名曲を聴くことができる今年の音楽の花束シリーズのプログラム構成は、本当に素晴らしい。
ブルッフの二重協奏曲で広響の首席の素晴らしい独奏を聴くことができたのも、とても嬉しかったです。

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